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self

monsoon photo

ブックを制作しています。

終電まで静物撮り、帰宅してから暗室作業。
休日もスタジオにこもるか、撮影に出かけるか。
年が明けてからの毎日をそのように過ごしています。

ここまで写真行為に集中するのは久しぶりの事ですが、
おそらくこの先にもそう多くはない大切な時間だと思っています。

撮りためてきた写真をリプリントしながら思うのは、
風景にしろポートレイトにしろ、スタジオ以外の場面で僕は常に「写真」を撮りたいのであって
別に「作品」を撮りたいと思っているわけではないという事。

でも「スタジオで撮影を」という時に僕の意識は「作品撮り」に向かってしまいます。
「作品」を撮ろうなんて思った時点で、薄っぺらな写真にしかならないのに。

写真そのものへの姿勢はどちらも変わらず正しているつもりですが、
まだまだ「自分の写真」という枠組みは出来上がっていないのだなと強く感じました。

機材・感材から始まってプリントに至るまで、さまざまな選択を経てカタチとなる写真。
その一つ一つへ根源的な問いかけを続けていく必要があるようです。

なぜこの写真を撮ったのか。
なぜこの写真がセレクトされたのか。
そもそもなぜ写真なのか。

その答えは僕の写真をより強固なものにしてくれると思っているし、
「この先どうしていきたいのか」という道までも僕に提示くれると思うからです。

コメント (1)

satosy:

できたら是非見せてください!

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