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第0話 はじめに

monsoon photo

おみやげ

この1年間、少なくない国を歩き回り、世界を見続けています。
国が異なるということはすなわち、そこに住む人間が異なるということで、人間が
異なれば話すことばも異なって、創りだされる文化も異なるのです。必然的に。
それらの文化の差異を象徴的に映し出している場所がスーベニアーショップだと
思います。文化の多様性はすなわち、おみやげ品の多様性と言い換えることができ、
多様な文化の中から偶然に僕が手にして持ち帰ってきた数少ないちいさな文化が
僕は大好きです。

写真を撮る行為を「風景の収集」だとすれば、その行為は「文化の収集」なのです。

小学生の頃、今思えばどうでもいいいようなカードやシール集めに熱中し、あたかも
それが自分のすべてのように評価していました。現在の自分の「風景の収集」も
「文化の収集」ももしかしたら(言うまでもなく?)そういった収集活動の延長線上
に位置していて、僕はその当時から何も成長なんてしていないんだといやに納得させ
られる思いです。

僕は季節風を自由に乗りこなし、これからも収集を続けることでしょう。

次回は、【第1話 スイスのマッターホルン】

text and photo by SHIMA from London

コメント (2)

yager:

写真を撮る行為は「風景の収集」かぁ。
妙になっとくしてしまったよ。

コレクターと呼ばれる人と、写真を撮るのが好きな人って
どこか共通の雰囲気を持っているような気がするのよね。
収集する対象に対するこだわりとか、被写体/機材に対するこだわりとか、
どこか生真面目さがあるというか・・・うまく表現できない。

shimaのエントリーからは世界中の風を感じる事ができそうですね。
今後も楽しみにしています。

satosy:

風景コレクターってとこだね。
コレクターって言うと、なんかいろいろ共通する感覚を覚える。

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